飛び出す絵本「いなかっぺ大将」Part.6

★「いなかっぺ大将」(とびだすえほん)P.7、8の映像と本文

<本文>

ねこ 回転

「いやーっ」「とおーっ」

どうじょうから げんきな こえが ひびいてきます。 きょうは、大ちゃんが キクちゃんの いえに あそびに きて、キクちゃんの おとうさんと じゅうどうを やっているのです。 おとうさんは じゅうどうのせんせいなので とても つよいのです。 なんかい やっても なげられて しまいます。 みていた ニャンコせんせいが、

「大左エ門 ネコ回転だす」と、さけびました。

「そうだす。 ネコ回転を わすれて いただす」

そういうと、大ちゃんは もうぜんと かかって いきました。

「とおーっ」

また、なげられましたが、もう だいじょうぶ。 いくら なげられても、くるくる まわって うけみを しています。

「うまいぞナ 大左エ門」

ニャンコせんせいが さかんに、せいえんを おくっています。

★「いなかっぺ大将」(とびだすえほん)P.7、8の解説

 本を広げるとキクちゃんのお父さんが運営している柔道場が現れる。「大柿道場」の看板の下には、門弟の名札が掲げられている左右の壁には、柔道着が備えられていて多くの弟子がいるようだ。道場では、キクちゃんのお父さんが投げ技を掛けて大きく腕を振りかぶっている。その前には、投げられた大ちゃんの姿があるはず(この本では、大ちゃんが欠落している)壁際には、キクちゃんをはじめ門弟の子供たちが大きな口を開けて二人の試合を見て驚いている様子だ手前には、ニャンコ先生の姿も見える。

<登場人物>

  • 大ちゃん
  • キクちゃん
  • キクちゃんのお父さん
  • ニャンコ先生(ネコ)
  • 門弟

<登場場所>

  • キクちゃんのお父さんお柔道場「大柿道場」

<柔道の技>

  • ネコ回転

<登場するしかけ>

  • 欠落して投げられた大ちゃんの姿が失われているが、たぶん、大ちゃんがネコ回転できるような細工が施されていたと思う