飛び出す絵本「国松さまのお通りだい」Part.7

★「国松さまのお通りだい」(とびだすえほん)P.9、10の映像と本文

<本文>

「まいど ありい。」

国松くんの おとうさんが できたてのラーメンを 岩波先生に わたしました。

ここは、いつも おとうさんが 屋台をだす 公園です。

「うまい。おたくの ラーメンは いつ たべても うまいな」

ハリス学園の 園長先生も ふうふういいながら たべています。

「あったりまえよ、とうちゃんの つくる ラーメンは よその ラーメンと、

できが ちがうからな。」

 国松が とくいそうに いうと、

「そうだよ。あんちゃんは とうちゃんの ラーメンばかり たべているから

けんかが つよいんだよ。」と、

アー坊が いったので、みんな、大わらい、でも、ほんとうに おいしいそうです。

「国松さまのお通りだい」(とびだすえほん)P.9、10の解説

 本を広げると国松くんのお父さんのラーメンの屋台が飛び出してくる年季の入った屋台のようで屋根には、いくつもの修理のあと。

また、屋台の中は、煮えたぎった釜、ラーメンのスープ、ラーメンの具材、ラーメン用のどんぶり、割りばしなどが並んでいる。

国松くんのお父さんは汗を流しながらラーメンを作っている。屋台の前に設置された長椅子では、ハリス学園の園長先生が満足そうにラーメンを食べている。屋台をのぞき込んでいる岩波先生は、ラーメンが待ち遠しくて「早く頂戴」とばかり手を差し出している。

お父さんの後ろでは、国松くんが立ったまま、おいしそうにラーメンを食べている。アー坊もうれしくてはしゃいる。

<登場人物>

  • 石田国松
  • 国松のお父さん
  • アー坊(国松くんの弟)
  • ハリス学園の岩波先生
  • ハリス学園の園長先生

<登場場所>

  • いつもお父さんが屋台を出す公園

<登場するしかけ>

  ・何かしかけがあるような切り込みがありますが、部品が欠落していて確認できない。