飛び出す絵本「巨人の星№2」Part.3

★「巨人の星№2」(とびだすえほん)P.1、2の映像と本文

<本文>

甲子園での全国高校野球で 紅洋高校に敗れはしたけれど、その実力を知っている

各球団のスカウトたちは 飛雄馬のもとに押しかけました。

 しかし、飛雄馬のめざすのは 巨人軍だけなのです。

「飛雄馬よ ごらん。あれが巨人の星だ。おまえもいつか あの星のように、

おおきく おおきく かがやくのだぞ!」

 まだ十五才の少年の日、夕ぞらにかがやく星を指さして そういった

父一徹のことばが、いまでもはっきり おもいだされます。しかし、

そのめざす巨人軍からの スカウトは まったく こなかったのです。

 そのころ 紅洋高の花形満は タイガースに、熊本校の左門豊作は大洋に

それぞれ迎えられて 活躍していたのです。

 やがて 巨人軍の新人公募が発表されました。飛雄馬は 

親友の伴宙太といっしょに さっそく応募しました。そのなかには

オリンピックボーイといわれる 足のはやい速水もいましたが、

いろいろなテストをうけた結果、その三人ともが 

巨人へ入団することができたのです。

父の一徹と無二の親友である監督から 

新しいユニホームを贈られた飛雄馬の胸は、希望に 大きく ふくらむのでした。

星飛雄馬

東京、星雲高校のピッチャーから、巨人入りした。大リーグボール養成ギブスで、きたえた腕から、誰もがおそれる、豪速球をなげえる。

花形満

東京、紅洋高の主力打者として、天才バッターといわれていた。阪神タイガースに入いる。

左門豊作

九州、熊本農林高校野球部キャプテンから、大洋入りした。在校中は、名バッターと知られていた。

伴宙太

星飛雄馬とおなじ、青雲高校のキャプテンから、巨人入りをした。飛雄馬の、よき相棒。

巨人の星№2」(とびだすえほん)P.1、2の解説

 本を広げると、ジャイアンツのユニフォームを着て豪速球を投げている雄馬があらわれる。背番号は16。投げたボールが大きく楕円形を描き、スピードボールの巻き上げる土ぼこりが、舞い上がっている。

 後ろのスタンドの広告版では、この本の出版社「フジテレビ」がチャッカリと宣伝している。空には、取材のためと思われるヘリコプターが飛んでいる。

 本文で、花形満の入団先が「タイガース」と書かれているが、今でも球団名が変わっていない阪神タイガースのこと。左門豊作の入団先は「大洋」と書かれているが、当時の「大洋ホエールズのことで、現在は、横浜ⅮeNAベイスターズとして存続している。

<登場人物>

<登場場所>

  ・GIANTSのユニフォームを着ているのでホームゲームと思われるので後楽園球場(現:東京ドーム)か?

<登場するしかけ>

  ・なし。