飛び出す絵本「魔法使いサリー」Part.4

★「魔法使いサリー」（とびだすえほん）Ｐ.３、４の映像と本文

＜本文＞

人間の　せかいへ

　「しゅっぱーつ。」　　　

　カブこぞうが、ぎょしゃ台の　うえから　さけびました。金色に　かがやく、きれいな　

馬車が、魔法の　国の　お城から　しゅっぱつです。

　馬車に　のって　いるのは、サリーの　パパと　ママです。あれほど　はんたいした　

帝王も、かわいい　サリーの　いうことを、とうとう　きいてしまいました。

　そして、サリーを　人間の　せかいまで、おくって　いくことに　したのです。

「パパ、はやく　はやく。カブこぞう　もっと　スピードを　あげなさいよ。」

サリーは、うれしくて　しょうがありません。馬車よりも　早く　雲の　うえを　

はしって　いきます。

「ほほ・・・・、サリーったら、あんなに　はしゃいで、よっぽど　うれしいのね。」

　ママが　いいました。

「う、うむ。」

パパは、むずかしい　顔を　しています。馬車は　やわらかい　雲の　上を、まるで

羽が　はえて　いるように、かるく　はしりました。

もうじき、人間の　せかいが　みえてきます。

★「魔法使いサリー」（とびだすえほん）Ｐ.３、４の解説

　本を広げると、雲の上を走っている金色の馬車が現れる。馬車には、魔法の国の帝王のパパとママが仲良く並んで乗っている。白い馬二頭を操っている業者台には、カブこぞうが座っている。左手の雲の上には、サリーが楽しそうにして走り回っている。左側の雲にかかれている矢印を回すとサリーが嬉しそうに飛び跳ねている様子が現れている。

＜登場人物＞

• サリー
• パパ（魔法の国の帝王）
• ママ
• カブこぞう

＜登場場所＞

• 魔法の国から人間の世界に向かう途中の空の上

＜登場するしかけ＞

• 左手の雲にかかれている矢印を上下に動かすとサリーが楽しそうに弾んでいる様子が現れる。