飛び出す絵本「帰ってきたウルトラマン3 地球大防衛戦」ばんそうのとびだすえほん」Part.9
★「帰ってきたウルトラマン3 地球大防衛戦」の面白情報箱②
★MATとは?
MATとは、Monster Attack Teamの略称で日本語にすると「怪獣攻撃隊」と言える。地球防衛軍(本部・東京)に所属している。怪獣戦を中心に怪事件調査、侵略者からの防衛を任務とする部隊。国際平和機構の地球防衛庁に所属する特殊部隊で、本部はニューヨークに置かれ、世界各国に支部がある。
MAT日本支部は東京湾の海底にある。内部には司令室を中心に、隊員たちの住まいや病院などの居住施設、訓練場、ライドメカの格納庫や整備場が設けられ、アローやジャイロの発進サイロは地上部に設置されており、チューブ状の通路によって往来する設計となっている。
マットサブという小型潜水艦を持っているが、主力設備は、マットアロー1号、2号そしてマットジャイロなど航空兵力である。
★登場人物
- 明夫くん
怪獣大好き少年で、いつも一人で怪獣のおもちゃで遊んでいる。父親は船乗りで母は雑誌記者。宇宙生物の破片を家に持ち帰って、破片をノリで張り付けてキングストロンを造ってしまう。
★本作品の「帰ってきたウルトラマン3 地球大防衛戦」で登場する能力と武器
- ウルトラブレスレット
ダイヤモンドの飾りがついた金ノブレスレット。最強の兵器でいかなる怪獣とも互角以上に戦うことができる技。
- ウルトラスピンキック
空中を回転しながら放つ必殺のキック。当時、キックボクシングが人気を博していたので、そのブームを受けて登場した技。
- ウルトラかすみぎり
左手を右手に乗せた状態で、相手とすれ違いざまに、手刀を打ち込むことで敵を切り裂く技。
- ウルトラひざけり
ジャンプしてひざを敵の頭部に叩きつける技。
- ウルトラハンマー
ウルトラハンマーは、テレビ番組の中では登場していないと思われる。
- ウルトラキック
腹部めがけて放つキック。郷がキックボクサーの東三郎にこの技を伝授した。ストレートや横蹴り、回し蹴りなどのバリエーションがある。
- ウルトラビーム
額のビームランプから発する光線。
初代ウルトラマンと同じく、両腕を十字に組んでエネルギーをスパークさせ、右手から発射する破壊光線。全編を通して使用され、序盤では決まり手として多くの怪獣を葬った。ベムスターに破られて以降、ウルトラブレスレットに決まり手の地位を譲っているが、ナックル星人の宇宙艦隊を壊滅させ、最終話ではゼットンを葬るなど、ここ一番の見せ場では威力を発揮しており、後年にもしばしば使用されている。公式設定では、初代ウルトラマンと同程度の威力とされている。また、放映当時では白色の光線だったが、その後、青白い光線となっている。
★本作品に登場するマットの武器、装備、戦闘機など
- マットアロー1号
全高 15メートル
全幅 14メートル
重量 15トン
最高速度 マッハ5
乗員 2名
武装 バルカン砲、ミサイル、ロケット弾ポッド、レーザー砲
マットアロー1号は、帰ってきたウルトラマンに登場する防衛チーム「MAT」の主力戦闘機である。VTOL(垂直離着陸機)機能と高い攻撃性能を持ち、複座ではあるが単座での運用も可能。短時間であれば、水中航行も可能である。
- マットジャイロ
全高 13メートル
全幅 16.4メートル
重量 3トン
最高速度 マッハ1
乗員 2名
武装 レーザー砲、機関砲、ロケット弾ポッド、ナパーム弾
MATが運用するダクテッドファン形式の航空機。機体左右に大型ローター、尾部に小型ローターを有している。垂直着陸機であり、安定したホバリングや低速飛行が可能。機体には特殊鋼が使われており、薬剤や高熱に強い。輸送能力は高く、胴体部の格納庫にはジープなどの車輛を収納できる他、収納できない大型の車輛や兵器を吊り下げることもできる。武装として機体先端にレーザー砲、機体下部に機関砲を積んでいる。また、ロケット弾ポッドを装備、ナパーム弾、噴霧塗料、消火剤、冷凍弾といった特殊な弾薬を発射したこともある。
- マットアロー2号
全高 14メートル
全幅 13.2メートル
重量 13トン
最高速度 マッハ3.8
乗員 1名
武装 機関砲、4連装ミサイルポット、レーザー砲
MATが運用する半円形の主翼を有する単座式ジェット戦闘機。1号に比べて丸っこいデザインが特徴的。主翼に二重反転式のローターを内蔵しており、垂直離着陸が可能。
★この作品に登場している怪獣の紹介
◆ベムスター(宇宙怪獣)
身長 80メートル
体重 6万1千トン
- マッハ5で 空を とぶ
- 手の つめから かなしばり光線を 出す
- 腹の 五角形は スペシューム光線も すってしまう
角からは黄色の破壊光線「ベムスタービーム」を放つ。接近戦では角による刺突や、腕から生えた爪での切り裂き攻撃をする。格闘能力は高く、相手を圧倒することも多い。
◆サターン(とう明怪獣)
身長 45メートル
体重 3万2千トン
- じぶんの すがたを 消すことが できる
- コンクリートを 一日 5千トン 以上 食べる
- 鼻は じゆうに のびる
目から放つ閃光と瞬間移動と透明化を駆使して相手の背後に回り込み、長い鼻を相手の首に絡みつかせ締め上げるトリッキーな攻撃を得意としている。長い鼻は大好物であるウランを見つけ出すレーダーの役割も持っている。
◆ゴキネズラ(プラスチック怪獣)
身長 42メートル
体重 3万8千トン
- プラスチックを 一日 37トン 食べる
- 霧のような 怪液は なんでも とかして しまう
口から糸状のプラスチック「プラゴキネック液」を吐いて相手の動きを止める。飛んで来るミサイルを手や口で掴むなど反射神経にも優れている。骨格はプラスチックの100倍硬い。
◆エレドータス(吸電怪獣)
身長 70メートル
体重 3万4千トン
- しっぽから 100万ボルトの 電気を 出す
- せなかの こうらは スぺシューム光線 にも ビクとも しない
普段は透明だが、電気を吸収すると実体化する。元々は小田切史郎少年が考えた怪獣だった。弱点は頭だが、甲羅の中にひっこめることで守ることができる。この甲羅はスペシューム光線すら跳ね返してしまうほど頑強。また、口と尻尾からは15万ボルトの稲妻「パラライズ・ショック波」を発射する。
◆マグネドン(磁力怪獣)
身長 65メートル
体重 5万トン
- 体は 100万度の 熱にも ビクとも しない
- 磁石の 体は なんでも すいつける
全身に強力な磁力を持っている。体をバラバラにされても地球に磁力がある限りは何度でも再生することができる。口からは火炎を吐き、背中のトゲから放つ放電攻撃「マグネサンダー」を得意技としている。皮膚は100万度の高熱に耐えることもできる。
◆ビーコン(電波怪獣)
身長 37メートル
体重 1万3千トン
- じぶんの 見たものは なんでも 電波に する
- 宇宙を 時速5千キロメートルで とぶ
電離層に生息する怪獣。電波を主食としており、背中のトゲをアンテナとして様々な電波を吸収し、自分の見ている映像を電波として発信する。怪光線「レッドアイビーム」を目から放ち、腹部から強力な閃光を放つ。この閃光の正体は腹から放つ50万ボルトの電流である。
◆キングストロン(マンション怪獣)
身長 60メートル
体重 1万5千トン
- 宇宙怪獣と 地底怪獣の 子ども
- せなかの こうらは レーザー光線も はねかえす
明夫少年が拾った宇宙怪獣クプクプの破片が染みになり、明夫の指示通り姿を変え強固な甲羅、鋭い角、破壊光線を発する尻尾を持つ宇宙怪獣と地底怪獣との間の子供「キングストロン」となる。
◆テロチリス(始祖怪鳥)
身長 60メートル
体重 1万8千トン
- つばさで おこす 風は しゅん間 最大風速 100メートル
- 地上での 動きは にぶい
火山島・悪島に暮らしている怪獣。翼を広げると全長が120メートルにまで達する。始祖鳥の生き残りらしい。飛行速度はマッハ4。夜行性で音に敏感。鼻から針のような光線を出し、口から毒ガスに変化する「チルスガス」を吐く。翼から放つ突風も強力。
◆シーゴラス(津波怪獣)
身長 62メートル
体重 5万2千トン
- 津波を おこす
- 頭は どんな 爆弾も はねかえす
西イリアン諸島に生息する怪獣。鼻先の角を発光させ、津波や雷を自在に操る力を持つ。また、シーモンスと同時に角を光らせることで大規模な竜巻「ツインスパーク」を発生させる。
◆シーモンス(たつまき怪獣)
身長 43メートル
体重 3万5千トン
- たつまきを おこす
- 鉱石を ダンプカー 100台分 食べる
西イリアン諸島に生息する四足型怪獣。角を光らせることで雷や竜巻を起こすことで、跳ね飛ばす力を持つ。産卵のために必要な鉱石や宝石を集めるために日本近海にやって来る。シーゴラスと竜巻を発生させる。