飛び出す絵本「たたかえ ミラーマン」Part.9

★「たたかえ ミラーマン」の面白情報箱②

★「ミラーマン」には、原作漫画があるの?

TBS系列で放送されていた特撮テレ部ドラマ「怪奇大作戦」(1968年(昭和43年)9月15日から1969年(昭和44年)3月9日)の後番組としてミラーマン」は企画されていたが、製作が中止された。そのため、先行として小学館の学習雑誌で漫画が連載されることになった。漫画版のミラーマンのキャラクターデザインはテレビ版とは微妙に違っていた

掲載された雑誌は、次の通り。

小学館の学習雑誌「幼稚園」「小学一年生」「小学二年生」「小学三年生」の各誌で、1969(昭和44年)年9月号~1970年(昭和45年)3月号掲載

「よいこ」で1969(昭和44年)年11月号~1970年(昭和45年)3月号掲載

 したがって、最初に原作漫画があって、それのテレビ化というものとは違って、テレビ番組の先行宣伝として雑誌に漫画が掲載されたケースといえる。

★「ミラーマン」のプロフィール

 ・身長:1.7~40メートル

・体重:70㎏~3万5000トン

★本作品の「たたかえ ミラーマン」で登場する能力と武器

  • スライラーH(光のナイフ)

この本では、「スライラーH」で登場しているが「スライサーH」と表現されることもある。敵に対して両腕から光の鋭い刃を飛ばして攻撃する(光のカッター)両腕を広げて発射する水平斬りのスライサーHの他に垂直斬りのスライダーVがあり、同時に使用することが多い。

  • ディフェンス・ミラーB

防御もしくは反撃に用いられる光のバリア空間を手でなぞるようにしてバリアを張り、敵の攻撃を反射して撃退する。怪獣の光線をはね返すタイプが最も多く使われているが、相手によってバリエーションが存在する。

  • シルバークロス

ミラーマンの技の中で最も威力を誇る必殺技巨大な十字手裏剣状の光のエネルギーを頭部とバックルの間に一点に集中させて打ち出す使用するエネルギーが大きく威力は抜群で、ほとんどの怪獣を倒したエネルギーの消費量が大きいためカラータイマーが点滅していない状態ならばシルバークロス、点滅に変わってからはミラクル・キックである。

  • ミラースピン

ジャンプして放つほか、ストレートキック回し蹴りなどのバリエーションがある。

  • ミラー・スライダーV

 敵に対して両腕から光の鋭い刃を飛ばして攻撃する。垂直斬りのスライダーVの他に両腕を広げて発射する水平斬りのスライサーHがあり、同時に使用することが多い。スライサーVに回転力を加えてミラーナイフの5倍の威力があるミラーローリングという技もある。

SGMとはどんな組織?

Science Guard Memberの略で「科学防衛隊」のこと。

インベーダーの地球侵略を察知した御手洗博士によって、インベーダーに対抗するために結成された組織本部は御手洗邸の地下30メートルにある。私的組織だが国際地球防衛会議に属しており、防衛隊への出動要請する権限や侵略関連事件の捜査権を有している。

当初は調査や分析を任務とする組織であったが、激化するインベーダーとの戦いの中で次第に重武装化していき潜水艦パシフィック号、戦闘機ジャンボフェニックスを備えた新基地が登場する。インベーダーの弱点である太陽エネルギーを利用したソル・ガンも装備。

  • ジャンボフェニックス

全長   32メートル

全幅   27メートル

飛行速度 マッハ4~5

定員   4名

特徴   御手洗博士のアイデアで開発した「空飛ぶ研究室」の異名を持つ多目的巨大戦闘機SGM新基地の湖底に偽装された発着口から出撃し、高い防御力を持つ。状況に応じて3機に分離する。ビームや高性能ミサイル、機体下部から放射する牽引光線を武器とする。

インベーダーとは?

「影の国の異名を持つ真っ赤な惑星Ⅹから攻めてきた宇宙人たち。」のナレーションの通り、神出鬼没で得体の知れない四次元の世界からやってきた侵略者。彼らが人間に変身し、あるいは怪獣に変身し、地球を狙ってやってくる。宇宙で最も環境が優れている惑星である地球が人間たちによって破壊されていることに激怒し、手遅れになる前に地球を強奪し、環境の再生を企んでいるという。

この作品に登場している怪獣の紹介

  • ザイラス(火炎怪獣)

生れ   惑星X

身長   47メートル

体重   3万トン

体長   105メートル

特徴   墜落した宇宙船からSGMが回収した細菌兵器「宇宙ビールス菌」を奪うため3人のインベーダーが宇宙船からの光線を浴びて合体した怪獣。赤と黄色の縞模様という派手な体色と、鶏を思わせるような真っ赤なとさかとつり目が特徴。

口からは20万度もの火炎弾を発射し、手からは光の剣を出す。頭突きも得意で富士山を破壊できるらしい。ミラーマンと戦うも、最後はスライサーHで上下に両断され敗れた。

  • ゴールドサタン(黄金怪獣)

生れ   北之湖

身長   2.2メートル

体重   500㎏

特徴   金色のボディで太陽の光を反射させて相手の眼を眩ませ、口から毒ガスを発射する不意討ち戦法を得意としている。太陽光を利用した最新式の銃「ソルガン」の開発妨害と、開発者である大倉博士の抹殺するため、博士の助手である岡山俊夫に乗り移り、彼の肉体を人質として利用した。ミラーハレーションで眼を眩ませられたゴールドサタンは屋上から落下して絶命した。

  • キングザイガー(宇宙怪獣)

生れ   那須岳

身長   50メートル

体重   2万8千トン

特徴   那須岳に落下した隕石から出現した宇宙怪獣。全身を厚い鱗で覆われており、ミラーマンの技が通用しない。外見は、妖怪人間ベムの顔に触手を付けたような頭部。頭から首にかけて生えている触手で相手を絞め殺す。口から白色の光線や蒸気、相手の視力を奪う緑色の毒液を吐く。性格はずる賢い。最後はディフェンス・ミラーで自らの光線を跳ね返され体が炎上した後、シルバークロスを浴びて絶命した。

  • スネークキング(宇宙大蛇)

生れ   宇宙(惑星Ⅹ)

身長   50メートル

体重   2万トン

特徴   蛇のような怪獣で、腕と体中から蛇の首のような触手が生えている。武器は蛇の口から吐く火炎と突風、尻尾からの電撃攻撃。また、宇宙空間・大気圏内を問わず飛行することができ、飛行時は体を円盤型に変形する。この形態のまま地上付近で回転することにより、竜巻のような暴風を惹き起こすことができる。

最後はミラーマンに触手をミラーナイフで切断され、ハリゴジラの針を切断面に刺されて絶命した。

  • キングワンダー(月面怪獣)

生れ   月

身長   55メートル

体重   6万トン(月面では1万トン)

特徴   インベーダーが地球防衛軍月面基地への攻撃のために月に送り込んだ怪獣で、口からは赤い光線と電撃を流す尻尾のハサミ、額からのビームが武器。月面基地を襲撃した際にミラーマンのミラーナイフで尻尾のハサミを破壊され、シルバークロスを受けて致命傷を負った。額からビームを放つが、ディフェンス・ミラーに跳ね返されて爆死した。

  • カメレゴン(透明怪獣)

生れ   東京湾

身長   48メートル

体重   3万トン

特徴   体を透明化する能力で東京湾に停泊している原子力船マリーナ号を破壊し、東京に死の灰を降らせて壊滅させようと企んだ怪獣。背中の角から発射する緑色の光線と尻尾からの火炎、自由に飛ばせる背中の角が武器。ミラーマンと対決した際に、ミラーマンに石油をかぶせられ、透明化できなくなったところを、ミラーナイフを受けて絶命した。

  • アロザ(古代恐竜)

生れ   国立博物館

身長   47メートル

全長   68メートル

体重   5万7千トン

特徴   インベーダーが国立博物館に展示されていた恐竜の化石を盗み出し、宇宙生命を与えて怪獣化したもの。武器は、口から発射する赤い光線。眼球は、光物質ガラスでできていて光エネルギーを吸収し、無効化してしまう。石室崎にある防衛隊地下宇宙情報センターを襲撃し、ミラーマンと対戦。ディフェンス・ミラーとミラー・スライサーで両目を破壊され、最後はシルバークロスを胸に撃ち込まれて倒された。

  • キンダー(人形怪獣)

生れ   惑星Ⅹ

身長   50メートル

体重   3万5千トン

特徴   普段は人形の姿に化けているが、自立して動ける。インベーダーたちのUFOを捕獲する装置“キャッチャーAIの設計図を奪うことを使命とする。人形の姿の時は眼から発射するレーザーで生き物の神経を麻痺させる。また、眼にはカメラが仕込んであり、これを使って諜報活動を行う。

怪獣形態の時は、両腕に生えている角と耳から放つ三日月状のカッターを放つ。また、口からは、相手の動きを止めてしまう糸を放つのが主な戦力。最後は、スライサーHで触角を切り飛ばされ、シルバークロスを受け爆死した。

  • ロボット怪獣ノア(怪獣ロボット)

生れ   惑星Ⅹ

身長   45メートル

体重   4万8千トン

特徴   普段は松本洵子という女性に姿を変えている。胸のボタンで本来の姿である怪獣に変身する。国際地球防衛会議に参加する鼓笛隊を操り、科学者を殺そうと企んだ。頭部から超小型ミサイルを千発続けて発射し、両手からリング状の反重力光線「ノアエレキショット」、目から光線を発射する。最後は、ミラーマンとの戦いで必殺技のシルバークロスを受けて爆発した。

  • ゴキブラー(妖怪怪獣)

生れ   ?

身長   1.8メートル

体重   360㎏

特徴   害虫が宇宙線の影響で突然変異したものと思われていたが、その正体はインベーダーがゴキブリを巨大化させて作りだした怪獣。病原菌をばらまき、穀物を食い荒らして社会を混乱させたが、サイズも人間大で警察によって駆除された。

  • ハリゴラ(針地獄怪獣)

生れ   惑星Ⅹ

身長   55メートル

体重   3万3千トン

特徴   ミラーマンがスネークキングと戦っている最中に突如地底から現れた怪獣。右腕についている針と左腕についている鍵爪が武器。背中の針(棘)を相手に飛ばすこともできる。原子力発電所を破壊しようとしたが、ミラーナイフで腕の針を落とされ、それを背中に刺されて絶命した。

  • アンドロザウルス(土星怪獣)

生れ   土星

身長   95メートル

体高   30メートル

体重   4万5千トン

特徴   土星に棲息している怪獣でインベーダーに奪われた卵を奪い返すために地球に飛来した。大人しい怪獣だが、怒らせると恐ろしい怪獣となる。背中にある二本の角や目から発射する怪光線、口からは火炎弾。ミラーマンの協力で卵を見つけた。