飛び出す絵本「ぺリーヌ物語」ばんそうのとびだすえほん」Part.8

★「ペリーヌ物語」の面白情報箱①

<ストーリー>

ペリーヌは、母親のマリ(本作品の中では「マリー」と表現されている)、父親のエドモンド、犬のバロン、ロバのパリカールと一緒に祖父ビルフランを訪ねるためにインドからユーゴスラビアを経由してフランスへの旅出た。しかし、父親のエドモンドは、旅の途中で病に倒れボスニアの小さな村で命を落とした弔いを終えたペリーヌと母のマリは、ロバのパリカールが牽く馬車に乗り旅を続けた

母のマリーは、父エドモンドが旅の間の仕事にしていた写真屋の商売を引き継ぎ、写真屋の仕事を続けながら祖父のいるフランスのマロクールを目指してひたすら旅を続けている写真屋の商売は、なかなかうまくいかなかったが、ペリーヌのアイディアで、母のマリがインドのサリーの衣装を身に着けて写真屋をやったところ、人目を惹き商売が軌道に乗り始める

旅の途中で、色々な苦労に遭遇するが、それ以上に優しい人たちとの出会いが心を和ませる。特に、この作品にも登場する少年マルセルとの出会いは、苦労の多い旅を明るいものに変えてくれた

しかし、長旅の無理がたたって、旅の途中で母親のマリが病気に侵され息を引き取ってしまった一人ぼっちになったその後も、苦労を重ねながら祖父ビルフランのいる街マロクールにたどり着き、祖父に会えたが、祖父は厳しい人だった。

ペリーヌは、自分は孫ということの正体を明かさぬまま、祖父の経営する製紙工場で働き始めた初めはトロッコ押しだったが、通訳の仕事が認められ祖父の秘書になるペリーヌの献身的な仕事ぶりに、祖父のかたくなな心も次第に開いていく

★テレビ番組での放映

ペリーヌ物語」全53話

  • 放映テレビ局  フジテレビ系
  • 放映時期    1978年(昭和53年)1月1日~同年12月31日
  • 放映時間    毎週日曜日 午後7時30分~午後8時

★「ペリーヌ物語」は、フジテレビ系テレビアニメ「世界名作劇場」で放映されたが、他にはどんな作品が放映されたの?

1974年、「世界名作劇場」シリーズの第一弾として放映されたのは、「アルプスの少女ハイジだった。その後、1975年に「フランダースの犬1976年に「母をたずねて三千里1977年に「あらいぐまラスカルそして1978年に第5作の「ペリーヌ物語」が放映された。この年に文化庁こども向けテレビ用優秀映画作品賞を受賞した。

★テレビ版「ペリーヌ物語」のオープニング主題歌「ペリーヌものがたり」

作詞:つかさ 圭

作曲:渡辺 岳夫

歌: 大杉 久美子

 

ルンルン ルルル ルンルン

ルンルン ルルル ルンルン

春のかぜが やさしく

やさしく ほほをなでる

さあ泣くのはおよし ペリーヌ

いつもの笑顔がもどったら

きぼうの土地をめざして

あるきだそう あるきだそう

だけど 道はとおいよ ペリーヌ

 

ルンルン ルルル ルンルン

ルンルン ルルル ルンルン

秋のよるは あかるく

あかるく 空がひかる

さあみあげてごらん ペリーヌ

ひとりでくじけず いきてきた

おまえをみまもる星が

つよくかがやく つよくかがやく

ほうら 幸福はすぐに ペリーヌ

 

ルンルン ルルル ルンルン

ルンルン ルルル ルンルン

冬のかぜが はげしく

はげしく 窓をゆらす

もうこわくはないよ ペリーヌ

やさしい人たちが あたたかく

うでのなかに だきしめて

まもってくれる まもってくれる

そうら 幸福がここに ペリーヌ

★テレビ版「ペリーヌ物語」のエンディング主題歌「きまぐれバロン」

作詞:つかさ 圭

作曲:渡辺 岳夫

歌: 大杉 久美子

 

なまえはバロン きまぐれな犬

いつも かってなことばかりしている

でもバロンとよんだら 口ぶえふいたら

すぐに 私のそばにきてね バロン

さびしいときには なぐさめてほしいの

だって おともだちでしょう

ねえバロン そうでしょう

ねえバロン そうでしょう

 

なまえはバロン きまぐれな犬

いつも まぬけなことばかりしている

でもかけると早いし けんかもつよいし

とても たよりにしているのよ バロン

こまったときには 手をかしてちょうだい

だって おとこのこでしょう

ねえバロン そうでしょう

 

なまえはバロン きまぐれな犬

なぜか ひとりであそぶのが大好き

でもバロンとよんだら 口ぶえふいたら

そうよ 私のそばにきてね バロン

うれしいときには 緒におどりましょ

いつも なかよしふたり

ねえバロン そうでしょう

ねえバロン そうでしょう