飛び出す絵本「まんが日本昔ばなし 一休さん」Part.4

★「まんが日本昔ばなし 一休さん」(とびだすえほん)P.3、4の映像と本文

<本文>

ところで、おしょうさんの部屋に、毒のあめのはいった壺があります。ほんとうはただの水あめなのですが、みんなには毒だといって、おしょうさんだけが、こっそりなめているのです。

ある日、おしょうさんのるすに、みんなといっしょに、水あめをなめてしまいました。

おしょうさんが帰ったとき、

「どうしたのじゃ、一休!」

「おしょうさんの大事にしている硯をこわしたので、死んでしまおうと思って壺の中の毒を、みんななめてしまいました。アーン、アーン」

おしょうさんは自分のしていたことを恥じて、それからは みんなにも水あめをやりました。

★「まんが日本昔ばなし 一休さん」(とびだすえほん)P.3、4の解説

 本を開けると、和尚さんの立派な部屋が現れてくる。床の間には松の絵の掛け軸が飾ってあり、盆栽の松が置かれている。小僧たちは、部屋の中で正座している。隅っこでは、猫もおとなしく座っている一休さんは水あめを食べるための棒を咥えている。障子を開けて入ってきた和尚さんは、水あめを食べられてしまって、びっくりした顔をしている。明けた障子の向こうには、池の中で飛び跳ねている。小鳥がこの様子を驚いて見ている

<登場人物>

<登場場所>

  • 安国寺の和尚さんの部屋

<登場するしかけ>

  • 小僧たちの右にいる猫の矢印を左右に動かす小僧たちは頭をさげて誤っている様子が現れる