飛び出す絵本「国松さまのお通りだい」Part.5

★「国松さまのお通りだい」(とびだすえほん)P.5、6の映像と本文

<本文>

「こんどこそ ストライクだっ。エイッ」

国松くんが、大きな モーションで、なげると ボールは バッターの 口の中へ 

ガボッと はいりました。

「い、石田、もういいから 投手は こうたいしてくれ。」

主将が さけびました。

「だって おれは まだ つかれて ないよ」

「わかってる。だけど、おまえに なげられると、野球部は 全めつするんだ。」

「そうよ、これ以上 けが人が、ふえたら どうしようもないわ」

おチャラが、メガネを かいほうしながら いいました。

かわいそうに メガネは、頭を コブだらけにして、たおれています。いや、

メガネだけでは ありません。国松の ぎせい者は、どんどん ふえるばかり、いつに 

なったら まんぞくな 投球が できるのかな。

「国松さまのお通りだい」(とびだすえほん)P.5、6の解説

本を広げるとハリス学園の野球部のメンバーが登場する。中央では石田国松がピッチングしている。投げたボールが打者の口の中にハマり目が回ってしまった。その後ろにいるキャッチャーも打者と一緒に倒れこんでいる。

後ろで勢ぞろいして眺めている野球部の連中。その中にひげの老人がいる。三和田学院の学院先生に似ているが、なぜここにいるのかが不明。手前では、のびてしまった野球部員が横たわっている。この様子を見て朝井葉子さんもあきれ顔で大きく口を開けて眺めている。

<登場人物>

  • 石田国松
  • 朝井葉子(おチャラ)
  • 野球部の殿山キャプテン
  • ハリス学園の野球部員
  • 三和田学院の院長せんせい?

<登場場所>

  • ハリス学園の野球場

<登場するしかけ>

  • 前列右の朝井葉子さんが抱えているドラム缶の右側にある矢印を動かす朝井葉子さんが驚いている様子が表現されている。(ただし、細工が壊れているので、動かすことはできません。)