飛び出す絵本「アタック№1ライバルをたおせ!」Part.8
「アタックNo1 ライバルをたおせ!」の面白情報箱
<ストーリー>
1964年(昭和39年)に開催された東京オリンッピクで金メダルに輝いた女子バレーの活躍でバレーボールブームが起きた。女子バレーを指導した「鬼の大松」こと大松博文監督の過酷な練習を乗り越えてきた女子チームは「東洋の魔女」として日本中の話題となった。
このような厳しい練習を乗り越えて大活躍する主人公を描いた漫画を「スポ根(スポーツ根性)漫画」と評して「巨人の星」「サインはⅤ」などと共に「アタック№1」は人気作品となった。
主人公は、鮎原こずえ。富士見学園へ中学2年時に転校したが、バレーボール部に受け入れてもらえず、落ちこぼれグループを率いて現役メンバーたちと試合を行い、勝つことでキャプテンとして認められた。その後チームは、過激な練習を乗り越えて日本一となった。
鮎原こずえは、日本代表として世界ジュニア女子バレーボール選手権に出場。猛練習で新しい攻撃スタイルを誕生させ、ソ連を破って世界一に輝いた。
この日本代表の監督が猪野熊大悟。ひげ面でいつもサングラスをかけていた。
こずえは、監督からジャンプ力はあるが、腕力がないと指摘された。これを克服するために腕に重い鎖を巻き付けて練習をするという荒修行に挑戦する。巨人の星の大リーグ養成ギブス顔負けのスポ根ぶりである。
その後、この「とびだすえほん」の舞台となあっている富士見高校に進学した。高校でもバレーボール部に入部。かって強豪だった富士見高校バレー部は、すっかり弱くなっていた。ここでも先輩たちに理不尽な仕打ちにあう。
清水先生から新たに監督を引き継いだ岩島先生の厳しい指導で実力をつけ、次々と新しい攻撃わざをマスターし全国優勝するまでになった。いろいろな試練を乗り越えて、実業団や世界に挑戦し活躍していく、まさに「スポコン漫画」である。
今の時代には、受入れられない鉄拳を振るう根性を鍛える練習風景だが、当時は一生懸命頑張れば、輝かしい未来があると信じられていた高度成長時代だから生まれた漫画ともいえる。
★テレビ番組での放映
「アタックNo.1(アニメ版)」全104話
- 放映テレビ局 フジテレビ系
- 放映時期 1969年12月7日~1071年11月28日
- 放映時間 毎週日曜日 午後7時~午後7時30分
フジテレビが主催している「春高バレー(春の高校バレー)」は、この「アタックNo.1」の放映中に、バレー人気にあやかってスタートさせた。
「アタックNo.1(実写版)」全11話
- 放映テレビ局 テレビ朝日系
- 放映時期 2005年4月14日~2005年6月23日
- 放映時間 毎週木曜日 午後9時~午後9時54分
上戸 綾主演でドラマ化。
★テレビ版「アタック№1」の主題歌
作詩/東京ムービー
作曲/渡辺岳夫
歌/大杉久美子
苦しくったって 悲しくったって
コートの中では 平気なの
ボールがうなると 胸がはずむわ
レシーブ トス スパイク
ワンツー ワンツー アタック
「だけど涙が出ちゃう 女の子だもん」
涙も汗も 若いファイトで
大空に遠く 叫びたい
アタック アタック ナンバーワン
アタック アタック ナンバーワン
苦しくったって 悲しくったって
チームの仲間がいるんだもん
ホイッスルが鳴ると 心がはずむわ
レシーブ トス スパイク
ワンツー ワンツー アタック
「だけど涙が出ちゃう 女の子だもん」
涙の中に 若い心で 流れゆく
雲に 叫びたい
アタック アタック ナンバーワン
アタック アタック ナンバーワン