★「大怪獣」(とびだすえほん)P.1、2の映像と本文
<本文>
太平洋のジョンストン島で いけどられ、万国博へ送られる途中で にげだしたゴモラは、古い建物を見ると、たたきこわしたくなるという 変わったくせを もっている。
身長四十メートル、体重二万トンのこの怪獣は、つよいちからをもつ尾と、ドリルのようなくちびるで、あばれまわるのだ。
そのゆくえにあらわれたベムラーは、天体のある星からやって来た これも身長五十メートル、体重二万五千トンの狂暴な怪獣で、そのちからは四十万馬力、火熱線を吐き、水陸両棲なのだ。
自衛隊の戦車もふっとばされた。人々は必死ににげまどう。大阪城をまえに、いま両怪獣の死斗がつづいている。
中西 立太 画
★「大怪獣」(とびだすえほん)P.1、2の解説
本を開くと、お城の後ろに大きな怪獣ゴモラとベムラーが現れ、大暴れしている。自衛隊の戦車が攻撃をかけているが、怪獣は火熱線を吐き、戦車を吹っ飛ばしている。お城の周りは、火の海で人々が逃げまどっている。
<登場する怪獣と解説>
◎ゴモラ(古代怪獣)
- 登場作品 ウルトラマン
- 生れ ジョンスン島(本作品では、ジョンストン島と表現されている)
- 身長 40メートル
- 体重 2万トン
- 特徴 1億5千万年前の古代生物ゴモラザウルスの生き残り。三日月型の巨大な二つの角と鼻先の角、胴体のウロコ、太くて長い尻尾が特徴。ジョンスン島で眠っていたところを発見、生け捕りされのち、同時期に開催されていた大阪万博に展示する計画が持ち上がった。空輸により万博の会場の大阪まで輸送していた途中に麻酔が切れて暴れ出し、地上に落下してしまい、大阪城を破壊してしまった。
◎ベムラー(宇宙怪獣)
- 登場作品 ウルトラマン
- 生れ M35星
- 身長 50メートル
- 体重 2万5千トン
- 特徴 宇宙の平和を乱す悪魔のような怪獣として恐れられている狂暴な性質の宇宙怪獣。全身に鱗と毒のある鋭いトゲが生え、小さな前肢と長い尾を持ち、2足歩行を行う。青く光る球に変身して宇宙空間をマッハ1.3の速度で移動できるほか、水中でも活動できる。40万馬力の力を持つが、両腕が退化していることから接近戦は苦手である。武器は口から吐く青色の熱光線。ウルトラマンと戦い、スペシウム光線を受けて撃破される。
<登場場所>
<登場するしかけ>
- なし