「ジャンボーグA」の面白情報箱②
★「ジャンボーグA」は、円谷プロ創立10周年の記念作品
「ジャンボーグA」は、円谷プロ創立10周年記念番組として「ファイヤーマン」や「ウルトラマンタロウ」と並んで単純明快なヒーローアクッションとして制作された。
★ジャンボーグAのプロフィール
- 身長:40メートル
- 重量:3万トン
- 飛行速度:マッハ11
- 出身地:エメラルド星
「ジャンボーグA」は、エメラルド星人が科学の粋を結集して造った宇宙サイボーグ。エメラルド星人は、地球侵略者を目論むグロース星人から地球を守るため、パイロットの立花ナオキに、ジャンセスナを贈った。普段は、セスナ機だが、ナオキの腕時計がエメラルド色に輝くときに「ジャンファイト」と叫ぶことでジャンボーグAに変身する。また、「フライト・リターン」の掛け声でものとセスナ機に戻る。
操縦席は、左目の奥にあり、ナオキの動きに合わせてヘッドレシーバーと手足のコントロールケーブルによって操縦される。サイボークという設定になっている。
★ジャンボーグAは、本当にサイボーグ?
「ジャンボーグA」は、サイボーグという設定になっているが、どう見てもロボットに人間が乗って操縦している。サイボーグとは、特殊な環境に順応できるように、体の一部を人工臓器などで改造した人間など生物のこと。ところが円谷プロでは、人間がロボットに搭乗することを、人間と機械が一体化することを、サイボーグと解釈していたらしく宇宙サイボーグという名のサイボーグを誕生させた。
★「ジャンボーグA」は、「ばんそうのとびだすえほん」と関係がある?
「ジャンボーグA」の商品化権を独占していたのが、このはてなブログで色々と紹介している「ばんそうのとびだすえほん」を発行している(株)万創であった。しかし、1973年に倒産し、円谷プロに経済的なダメージを与えることになった。
★PATとは?
PATは、「ジャンボーグA」に登場する防衛チームで地球パトロール隊の通称名。正式名は、「Pro-tective Attack Team 」。怪獣や宇宙人に関する事件を専門に戦う部隊。国際的な組織で、日本では埼玉県の秩父山ろくにある。主要なメンバーは次の通り。
●立花信也
PATの日本支部初代隊長。ジャンボーグAに変身する立花ナオキは弟。こどもを守って殉死した。
●岸竜蔵
PATの2代目隊長。怪獣に特攻を仕掛けて殉死。
●浜田守
PATの3代目隊長。ヨーロッパ隊長会議に出席する。
●野村せつ子(この作品に唯一登場している隊員)
PATメンバーの紅一点。お節介だが、心優しい人。
●村上浩
テレビ番組「ミラーマン」でインベーダーと戦ったSGMのチーフだった。違った番組から登場する珍しいケースだ。浜田隊長の代理を務めた後、隊長を引き継いだ。
★登場ヒーロー
●立花 ナオキ
主人公。民間航空会社「大利根航空」に勤め保有機「ジャンセスナ」のパイロット。兄は、PATの初代隊長の信也。熱血漢で正義感も強く身勝手さが災いして、当初は、PATとの連携もうまくいかなかった。地球防衛のためにエメラルド星人から託されたジャンボーグAのパイロットも不適格のライク印を押されたこともあった。戦いを積み重ねていく中で少しずつ成長をしていき、正しい判断力と落ち着きを身に着け一人前の戦士へと変貌を遂げた。
★パットチームの戦力・武器・能力
●ジェットコンドル
- 全長:15メートル
- 重量:15トン
- 速度:マッハ7
- 定員:2名
PATに所属する複座式小型高速戦闘機。高い機動力を持ち、優れた旋回性能を持つ。
主力武器は、機体の砲門から放つ高い破壊力を持つロケット弾。
●ファイティングスター
- 全長:25メートル
- 重量:20トン
- 速度:マッハ6.6
- 定員:6名
PATに所属する大型ジェット戦闘機。事件が起きた時には、前線基地として活躍。主力武器は、ミサイルとロケット弾。
●セスナ機(ジャンセスナ)
- 全長:8.3メートル
- 重量:750キログラム
- 速度:230キロメートル
- 定員:4名
大利根航空が所有するセスナ機。機体は赤と白に塗装されて、主翼は赤い格子状のラインが施されている。ジャンボーグAは、普段このセスナ機に擬態していて。立花ナオキの「ジャン・ファイト」の掛け声で空中を一回転しジャンボーグAに変身する。
★ジャンボーグAの必殺技と能力
●ジャンパンチ
拳にエネルギーを集めてパンチを繰り出すタイプや両手を前方に伸ばして放つ光弾タイプ。そして両腕を前方に伸ばして発射する光線タイプの3タイプがある。
●ジャンサーベル
腹部のジャンポケットを開けて取り出す主力武器。赤色の剣で投げつけることもある。
●フライングキック
空中から落下するときの重量を利用し破壊力を増したキック。
★宇宙人及び宇宙怪獣
●キングジャイグラス
- 身長:65メートル
- 重量:5万トン
- 別名:巨腕怪獣
グロース星人の戦闘隊長「アンチゴーネ」が地球侵略に投入した怪獣第1号でオオトカゲが変化した怪獣。巨大な腕が特徴でそれを使ったパンチと口からの高熱火炎、煙幕が武器。PAT日本支部隊長であった立花ナオキの兄、信也を殺害した怪獣。
●ジャイアント・ロボット
- 身長:58メートル
- 重量:6万8千トン
- 別名:巨大ロボット
アンチゴーネが宇宙航空研究所でおこなったスーパーロボットの開発を妨害するために送り込んだ巨大ロボット。アンチゴーネが自らパイロットとして操縦し、目から発射する光線や右手のカノン砲、左手の火炎放射器などが武器。ロケットとして空を飛び、地中を潜ることができる。
●ルバンガーキング
- 身長:56メートル
- 重量:5万2千トン
- 別名:サーベル怪獣
壊れて放置されていた怪獣のおもちゃに、アンチゴーネが怪獣化光線を浴びせて誕生させた怪獣。背中にはカノン砲を背負い、顔には光線を跳ね返すヒレを持ち、頭部の角をサーベルに変えて武器として使用できる。
●チタンガー
- 身長:58メートル
- 重量:5万4千トン
- 別名:毒煙怪獣
地球征服を目的に、アンチゴーネが京浜工業地帯を破壊するために送り込んだ怪獣。コウモリに似た赤い顔をして、鳥の足のような手足をしている。口から吐き出す炎と10万度の熱を帯びた爪が戦力。非常に優れた聴力と銀色に光る金属質のボディを持ち、耐火や耐熱などの防御力を有する。