飛び出す絵本「宇宙猿人 ゴリ」Part.9

★「宇宙猿人 ゴリ」の面白情報箱②

★本作品のタイトルは、3度変更された

当時、社会問題となっていた公害をテーマに制作していることをスポンサー企業から反感を買うとともに悪役がタイトルとなっている「宇宙猿人ゴリ」に反対され、途中から内容を一新しタイトルも「宇宙猿人ゴリスペクトルマン」にかわり、さらにその後「スペクトルマン」へと変更され、混乱が続いたいわくつきの特撮テレビ番組

★「ネビュラ星」、「ネヴィラの星」どちらが正しい?

番組のオープニングの歌詞字幕では「ネヴィラ」と表記されている。オープニング曲を歌っている、みすず児童合唱団も「ネヴィラ」と発音しているように聞こえる。しかし、レコードのシングル盤のタイトル表記は「ネビュラの星」となっている。

★登場ヒーロー

スペクトルマン

  • 身長:0~無限大
  • 体重:身長に比例
  • 出身地:ネヴィラ遊星
  • 変身前:蒲生譲二

衛星ネビュラ71遊星からゴリ追跡の指令を受けて、遊星の保護を目的とする宇宙連合に所属しているネビュラ遊星のサイボーグ・エージェント地球への派遣に際し、地球人の姿が与えられた

普段は蒲生譲二と名乗り、政府機関である公害調査局第8分室・通称「公害Gメン」に所属している。怪獣と戦う時は、ネビュラの承認を受けて照射された光線を浴びることにより、転送されたマスクやスーツなどの装備で装着・変身する。

変身には、特別なアイテムを用いることはないが、ネビュラ遊星からの許可をもらったうえで光線照射が必要となっている。変身後は自在に巨大化できる。

★登場する宇宙猿人

宇宙猿人ゴリ

猿に似た住民が平和に暮らす惑星EでIQ300を誇る天才科学者ゴリクーデターを謀るが失敗に終わり逮捕され精神改造刑を受ける寸前にゴリを慕う元軍人のラーが救出し、二人で惑星Eを脱出逃走中に偶然見つけた地球の美しさに惚れ、それを汚す人類に激怒し、「地球を支配する」と決意し、地球に秘密基地を造って、ゴリは次々と公害を利用した怪獣を作り出し地球の支配を図るが、ネビュラ星のエージェント「スペクトルマン」に野望を阻まれる

◎ラー1号

宇宙猿人ゴリの忠実な部下であり、元はE惑星の軍人だった。その腕力は強いが、猿人社会では最も知能が低い種族に属し、性格はいたって単純で、感情の起伏が激しい。

精神改造刑に処される寸前のゴリを助け出し、円盤に乗ってE惑星をともに脱出し地球にたどり着く。ゴリを尊敬し、ゴリに従い認めてもらうことが何よりの名誉と考えている。

◎ラー2号

上野動物園のゴリラを改造して作り出した新たなラー。ゴリの改造で知能も上がっている。公害人間に改造するために人間の誘拐を命じられる。

★登場する怪獣

◎ヘドロン

ゴリにより、東京湾のヘドロから作り出された公害怪獣。さらに、人間の知能を移植することを企む。巨大化した後でも、等身大の分身を出しての攻撃ができる。しかし、唯一電気には弱く、電流によって死滅する。

◎ゼロン

怪獣ミドロンが地上で暴れている間、地底でゴリの秘密基地を建設していた怪獣。猛スピードで地中を掘り進むことが可能。武器は地中でドリルの代わりとなる前足。

◎ミドロン

ゴリがトカゲを改造して誕生させた怪獣。ゴリがラーに渡したリモコンによって操作される。口からは、毒性のカドミウムの青ミドロガスを吐く。足は一蹴りで40階立てのビルを倒すほどの力を持つ。四足歩行で頭に3本の角が生えている。巨大化、縮小化が可能。

◎ゴキノザウルス

地球にいるゴキブリの中から最も元気な個体を改造して作り上げた怪獣。頑丈な装甲で守られており、額からは光線を発射する。背中には発信機が付けられており、ラーの持っているリモコンで操られる。ゴキブリなだけあって生命力が強い。