飛び出す絵本「グレートマジンガー」Part.9
★「グレートマジンガー」の面白情報箱②
★「グレートマジンガー」の原作作者は?
「グレートマジンガー」は、「マジンガーZ」の続編として、マジンガーシリーズの「マジンガーZ」の最終回に初登場し、そのまま本作へと物語がつながって制作されたシリーズの第2作である。したがって、「マジンガーZ」の作者、漫画家の永井豪が「グレートマジンガー」の原作者である。
永井豪の漫画版「グレートマジンガー」は、アニメ放送開始後「テレビマガジン」誌で連載された。その際の題名には、「グレート★マジンガー」と表記されていた。
★原作者永井豪はどんな人?
1945年石川県出身。石ノ森章太郎のアシスタントを経て、1967年「目明しポリ吉」でデビュー。代表作には、「ハレンチ学園」「あばしり一家」「デビルマン」「マジンガーZ」「キューティーハニー」など、ロボット、悪魔、バイオレンス、お色気、歴史ものなどを採れ入れた作品で、他の漫画家に大きな影響を与えた。
これまで発刊されたすべての週刊漫画誌「週刊少年ジャンプ」「週刊少年マガジン」
「週刊少年サンデー」「週刊少年チャンピオン」「週刊ぼくらマガジン」「週刊少年キング」「週刊宝島」に連載経験の持つ唯一の漫画家である。
★主題歌を歌っているのは、水木一郎
「グレートマジンガー」の主題歌を歌っているのは、前作の「マジンガーZ」と同じく、アニソンの帝王「水木一郎」だ。残念ながら、昨年(2022年)12月6日にがんのため亡くなった。
1968年に歌手デビューしたときには、意外にも歌謡曲を歌っていた。芸名は、当時、同じ歌謡曲を歌って人気絶頂であった「舟木一夫」にあやかってつけたようだ。舟には水が必要。さらに名前に、一をもらって「水木一郎」という芸名になったようだ。
アニソン歌手として、売れるために、常にたなびく赤いマフラーを着けて、「ゼーッツート!」と叫び続けた。
★グレートマジンガーのプロフィール
- 全高:25メートル
- 重量:32トン
- 飛行速度:マッハ4
- 最大出力:90万~130万馬力
- 最高高度:5万メーター
- 活動限界:1分間(後に水分がなくなるまでに変更)
兜剣造博士が15年かけて建造したマジンガーZを超えるマシーン。基本設計はマジンガーZと同じであるが、超合金Zよりも軽量かつ4倍の強度を誇る「超合金ニューZ」で精製されており、性能面はより強化されている。光子力エンジンで駆動。
「マジン・ゴー!」の掛け声と共に海中のグレート発射口から射出され、ブレーンコンドルという小型ジェット機が頭部に「ファイヤー・オン!」で合体、コクピットとなる。
背に収容可能な翼スクランブルダッシュを内蔵しており、マジンガーZのジェットスクランダーのような合体の要素はなかったが、番組終盤では新たな合体式の翼である強化武器グレートブースターが登場している。
★登場科学要塞研究所のヒーロー
- 剣 鉄也
本作品では本人の登場場面がなく、ビューナスAの会話でしか登場していないが、本作の主人公で「グレートマジンガー」の操縦を担当。孤児であったが、小学生の時に兜剣造に引き取られ、厳しい戦闘訓練を受け、操作技術は、ピカ一である。
- ビューナスA
兜剣造博士がグレートマジンガーのサポート役として製作した女性型ロボット。パイロットは「炎ジュン」。
- 全高:20メートル
- 重量:23トン
- 最大出力:35万馬力
光子力エンジンで駆動し、初期のマジンガーZ並みの戦闘能力を有している。クインスターという小型機が頭部へドッキングしてコクピットとなる。
★グレードマジンガーの武器
- 熱光線ブレストバーン
胸部放熱板から5万度の高熱を発する光線。4万度という説もあるが、この作品では、5万度と紹介されている。
- マジンガーブレード
グレートマジンガーの代表的な装備。大腿部に内蔵されているZ製の両刃の直剣。主武装の一つであり、日本のロボットアニメ史上で「主役機が剣を装備した」最初の事例。鋭い切れ味と重量バランスのよさが売りで、手に持って斬りつけることはもちろん、投擲武器として遠くの敵に投げつけることもある。
- グレートブーメラン
胸の放熱板を取り外して、ブーメランとして投げつけ敵を切断する。その切れ味は、マジンガーブレードに勝るとも劣らない。
- グレートブースター
グレートマジンガーの補助兵装。マジンガーZのジェットススクランダーを発展させたものがグレートブースター。グレートブースターの最大飛行速度はマッハ5。グレートブースターを直接相手にぶつけるということもできる。
- アトミックパンチ
マジンガーZのロケットパンチに相当するもの。回転式を加えることで貫通力の強化されたロケットパンチになっている。
- ネーブルミサイル
腹部から発射される大型ミサイル。内部製造することで無制限で連射可能。
★登場する機械怪獣
- ガラニヤ
超人型戦闘獣ガラリヤは、凶暴な性格で仲間を傷つけた事から地下牢へ捕らわれていた。深海での戦いを得意としている。
- 超人将軍ユリシーザー
ミケーネ帝国の七大将軍の1人で、人間型戦闘獣軍団を率いている。7人の中で最も出番が多く、軍団に所属する戦闘獣の数も多い。血気盛んでプライドが高く、他の将軍とも度々衝突することがあった。
- バリバリ
鋼鉄の球を振り回すのが、得意。
- ボスボロット
本来はボスロボットであり、ボスボロットは愛称と思われる。武装は怪力のみ。