飛び出す絵本「まんが日本昔ばなし 一休さん」Part.6
★「まんが日本昔ばなし 一休さん」(とびだすえほん)P.7、8の映像と本文
<本文>
一休さんの頓智にやりこめられた太平さんは、くやしくてたまりません。かたきをうってやろうといろいろ考えて、ある計略を思いつき、
「ごちそうをするから、いらっしゃい」
と、おしょうさんと一休さんをまねきました。二人は、太平さんの家へ出かけました。すると途中に橋があって一枚の立札がたっていました。
〝この橋を渡らないで、おいでください〟
一休さんは平気で、どんどん橋を渡りはじめました。
「一休さん、あなたは立札を読まなかったのですか?」
太平さんが、いいました。
「はい、読みました。でも、はしを渡らずに、まん中を渡って来ましたよ」
一休さんは、すましてこたえました。
★「まんが日本昔ばなし 一休さん」(とびだすえほん)P.7、8の解説
本を開けると、立派な橋を渡っている一休さんが飛び出してくる。橋のたもとには、「この橋をわたらないでおいでください」と書かれた立札がたっている。そのそばに和尚さんが、一休さんの頓智に感心して負けたと頭に手をやっている。太平さんは、一休さんの頓智に驚いて口をあんぐりと開けている。川の岩の上には、カエルがいる。
<登場人物>
- 一休さん
- 和尚さん
- 太平さん
<登場場所>
- 橋の上
<登場するしかけ>
- 橋の右側にある矢印を動かすと一休さんが橋を渡っている様子があらわれる。