飛び出す絵本「大怪獣」Part.9

★「大怪獣」の面白情報箱②

★唯一この本の本編に登場しているヒーロー、ウルトラセブンとは?

 ウルトラセブンは、M78星雲からからやってきた宇宙人地球が宇宙からの侵略を受けていることを知りモロボシ・ダンという青年に姿を変えてウルトラ警備隊のメンバーになり、地球防衛の任務につくことになった。正しくは、ダンがウルトラセブンに変身するのではなく、ウルトラセブンがダンに変身しているといえる。

切れ味鋭いアイスラッガー、額から放つエメリウム光線、さらに破壊力満点ワイドショッカーなど強力必殺業技で怪獣や星人と攻防戦を繰り広げるのだ。

★特撮の神様と言われる円谷英二はどんな人?

1901年(明治34年)年、福島県須賀川市生まれ。本名は、圓谷 英一(つむらや えいいち)特殊撮影技術の第一人者独自に作り出した技術で特撮映画界に多大な功績を残したことから、特撮の神様と呼ばれたミニチュアを巧みに操る職人たちの技量の高さ、セットの精密さなど特撮技術をふんだんに盛り込み、実感しているような臨場感で描き、見ている人を楽しませたい、驚かせたいという思いで、難しく苦労の多い特撮に取り組んでいた

繰り返しスタッフたちに「見終わって夢が残るものでなければだめだよ。特撮というのは、見たくても見られない光景や視点を作り出すためにある。巨大な怪獣を出そうが、ミクロの細部の世界に潜入しようが、日頃見られない夢を見せるようにしなきゃだめなんだよ」と説いていた。

戦前には「ハワイ・マレー沖海戦」、戦後には怪獣映画「ゴジラ」という大ヒット作を生み出し、海外でも、その名を知られることになった。人々の娯楽として定着し始めたテレビという新しいメディアに注目第1回製作作品の「ウルトラQ」が評判となり、日本中に怪獣旋風を巻き起こした。さらに、怪獣と巨大ヒーローが戦うという斬新なコンセプトを持ち込んで「ウルトラマン」、「ウルトラセブン」などの大ヒットを記録した。1970年逝去。享年68歳。