飛び出す絵本「がんばれ!! ロボコン」Part.9
★「がんばれ!! ロボコン」の面白情報箱②
★「がんばれ!! ロボコン」には、原作漫画があるの?
石森章太郎が「週刊少年サンデー」誌上で1974年第34号~1975年第16号まで連載した漫画作品を原作としている。内容は、テレビ特撮ドラマと同じようにロボット学校に通うロボットたちが人間のために働きながら一人前のロボットに成長していく姿を描いている。
★主人公のロボコンはどんなロボット?
本作の主人公。名前の由来は、ロボットとコンジョウ(根性)を合わせたもの。ロボット学校の生徒でG級ロボット。ゴキブリが苦手。ロボット学校で100点満点を取ろうとするが、おっちょこちょいで失敗が多くガッツ先生から0点をもらうという毎回のお約束展開。毎回失敗を重ねながらも、優しく友情に厚く人のために持ち前のロボ根性であらゆる困難を乗り越えていく。正義感が強く、最後までやり抜く根性と他人を思いやる優しい心を持っている。
「人間に奉仕することの大切さを教えてくれた」と評価され、ロボコン村の村長へ任命された。下半身は二輪の走行形態「ロボコンカー」に変化。後半は四輪の「ロボコンサイクル」に改造された。
★この作品に登場するロボット
- ロボパーピエロ
ピエロみたいな顔が斜めにずれており、左手が長く垂れさがっている。びっくりすると、「ショックのパー」と言って体がバラバラになってしまうロボット。ロボコンが失敗をしときや0点をとったときにもバラバラになることがある。当初は頭と腕が外れるだけだったが、しだいに胴体も真っ二つになるようになった。しかし、しばらくするともとに治る。体がバラバラになるという面白さから、遊園地の園長になる。
- ロボペチャ
看護婦ロボット。お世辞にも美人と言えない外見で、右手が巨大な注射器になっている。その注射器を振り回して、「おチュウ」といって注射をするクセがあるので、他のロボットからは嫌われている。卒業後は、正式に看護婦になったが、慕っているロボコンに会いたくてたびたび登場している。
- ロボクイ
コックロボット。体形は卵形で体のカラーは黄色だが、目玉焼しか作れない。ボディは卵型で体内にて料理を合成することができる。卒業後は、世界一のコックを目指して料理の修業のため、パリへ旅立った。
- ロボワル
名前の通りワルでいたずら好き。番長タイプの不良ロボットで悪さばかりしているが、根っからの悪ではない。いたずらしては、ガッツ先生に叱られて廊下に立たされることもある。卒業後は、弟のロボガキとともに南米開拓のためブラジルへ渡った。
- ロビンちゃん
宇宙のバレリーナ星から来た、バレリーナロボットでヒロイン。彼女だけは、ガンツ先生の作ったロボットではない。いつも熱心に、バレエの稽古をして、頭脳優秀、運動神経抜群、他人への思いやりもあり、申し分の無い優等生だ。バレリーナ星より幾度となく迎えが来るが、ロボコンたちの機転でいつも延期となり、最終回までロボット本部に在籍していた。結局、ロボコンに好意を寄せている。
- ロボプー
焼き芋売りロボット。頭がヤカンの形をしていて、そのヤカンの頭に芋を入れガスを作り、それを燃料とすることができる。卒業後は、世界焼き芋コンクールに参加するため、スイスへ旅立った。
- ロボゲラ
お坊さんを目指している小坊主ロボット。頭が木魚の形になっていて、手にはバチを持っている。ちょっとしてことで、泣いたり笑ったりする。ところかまわず「ナンマイダー」と念仏を唱える。寺で修行することになり、ロボット本部を卒業する。
- ガンツ先生
ロボット学校の教師で校長先生。ロボット工学の権威。ロボット本部に在籍するロボットは、全て彼が設計して組み立てたもの人間の役に立つようにとの願いを込めて作っただけに、ロボットたちにはとても厳しい。毎回生徒のロボットたちを採点していた。ロボットたちに与えた得点の理由はとても理論的だったが、最終的には総合判定であった。ロボコンに対しては、厳しい判定が続き0点を言い渡されることも多い。
生徒達のことは良い点も悪い点も把握しており、良いことをすればしっかり評価し、問題があればちゃんと減点するなど、優しく公平な評価をしている。
- ロボピョン
ウサギ型のクリーニングロボット。ウサギなのでぴょんぴょんと飛び跳ねる。胴体には、洗濯機を内臓しているので、洗濯、すすぎ、脱水、糊付け、プレスまで、全自動で洗濯してしまう。卒業後、九州でクリーニング屋を開業。