飛び出す絵本「UFOロボ グレンダイザー」Part.9
★「UFОロボ グレンダイザー」の面白情報箱②
★「UFОロボ グレンダイザー」の原作作者は?
「UFОロボ グレンダイザー」は、永井豪の漫画を原作とした作品である。「マジンガーZ」「グレートマジンガー」に続く、永井豪原作のシリーズ第3作目。
永井豪作の漫画版「UFОロボ グレンダイザー」は、アニメ放送開始後「テレビマガジン」、「冒険王」など月刊誌でメディアミックスとして1975年10月号から連載された。
★原作者永井豪はどんな人?
1945年石川県出身。石ノ森章太郎のアシスタントを経て、1967年「目明しポリ吉」でデビュー。代表作には、「ハレンチ学園」「あばしり一家」「デビルマン」「マジンガーZ」「キューティーハニー」など、ロボット、悪魔、バイオレンス、お色気、歴史ものなどを採れ入れた作品で、他の漫画家に大きな影響を与えた。
これまで発刊されたすべての週刊漫画誌「週刊少年ジャンプ」「週刊少年マガジン」
「週刊少年サンデー」「週刊少年チャンピオン」「週刊ぼくらマガジン」「週刊少年キング」「週刊宝島」に連載経験を持つ唯一の漫画家である。
★「UFOロボ グレードマジンガー」のプロフィール
- 全高:30メートル
- 重量:280トン
- 飛行速度:マッハ4
- 最大出力:180万~200万馬力
フリード星の守護神のロボット。ベガ星連合軍の攻撃を受けてフリード星から王子デュークを乗せて地球に飛来してきた。動力は、恒星の光から取り出した光量子エネルギー。装甲は鉄の5千倍の教護を持つ超合金ニューZに匹敵する硬度のグレン合金。パイロットは、デューク・フリード王子。
★本作品に登場のヒーロー
- 宇門 大介(デューク・フリード)
本作品「UFОロボ グレードマジンガー」の主人公。本名は、デューク・フリード。
ベガ星連合軍に攻め滅ぼされたフリード星の王子。地球に逃げのび、宇宙科学研究所の宇門源蔵博士に養子として匿われた。フリード王家に伝わる巨大「ロボ グレンダイザー」を操り、地球に侵攻して来たベガ星の円盤獣を迎え撃つ。
普段の服装はカウボーイスタイルだが、出撃の際は「デューク・フリード!!」のコールと共にフリード星の戦闘スタイルに変身してスペイザーに乗り込む。戦闘スタイルは赤のボディスーツに黒の防具を着け、西洋式の兜を思わせるデザインのヘルメットをかぶる。王子のため、育ちのよさと大人の落ち着きが強調され、優しく穏やかな人柄をしのばせるキャラクター。
- 兜 甲児
前々作「マジンガーZ」及び前作「グレートマジンガー」の主人公で、本作品では、準主人公として登場。永井豪好みのヒーローらしく、正義感が強く、義理人情に厚い人物。
前作の戦いから数年後、立派な科学者となり、自作した円盤であるTFOに登場して日本に帰国した。大介と友情を結び、宇宙科学研究所で開発されたダブルスペイザーのパイロットとして、共にベガ星連合軍と戦うことになる。
- 牧葉 ひかる
本作のヒロイン。牧葉団兵衛の娘で、快活で曲がったことが嫌いな性分は父親譲り。父が経営するシラカバ牧場では、管理・経理を担当しているが高校生。高校では、体操部に所属し、運動のセンスは抜群。宇門大介に好意を持っている。
- 宇門 源蔵
宇宙科学研究所の所長。フリード星から逃れてきたデュークを助け、養子として大介の名を与える。ベガ星連合軍と戦うデュークを、父としてまた所長としてサポートした。
★グレンダイザーの円盤、武器
- スペイザー
グレンダイザー専用の円盤。全長34メートル、全幅65メートル、重量150トンの大型機で、グレンダイザーと同じ宇宙合金グレン製で、光量子エンジンを搭載している。合体時は円盤内にグレンダイザーが収納され、首から肩、腕が外部に出た格好となる。UFOロボと呼ばれるのは、グレンダイザーとの合体形態に由来している。
★グレンダイザーの技・武器
- スクリュー・クラッシャーパンチ
両腕の周囲にある赤いトゲのようなクラッシャー部分を前方に展開させた状態で飛ばすロケットパンチ。この赤いトゲ部分が強固な上に、高速回転しながら飛んで行くため破壊力と貫通力が高い。「スクリュークラッシャー」の掛け声とともに放つこともある。
- 半月刀
両肩に装備された三日月状の鎌。ダブルハーケンとして鎌を連結して長柄武器として使用することもある。厚さ7メートルの鉄板も切断する。
- 反重力ストーム
胸から出す七色の反重力光線。重力遮断により敵を150メートルまで上昇させ、地面に叩きつけることができる。当初は相手を浮かせて落とす描写だったが、密着して照射する破壊光線のように描写されるようになった。
- バックハンド・ミサイル
手の甲に内蔵された三連装の発射口から発射するハンドビームと同じ場所から発射される小型ミサイル。
- スペースサンダー
グレンダイザーを代表する武器の一つ。頭部左右の角から発生させたエネルギーを、額の3つの突起部に集めて6万度の高圧電流を放射する。
★ベガ星連合軍
ベガ星は、かってはデューク・フリードの故郷でありフリード星と友好関係にあったが、大王ベガの登場により宇宙を次々と侵略するようになった。鉱山爆発事故により、放射能に汚染されたため、地球への移住を企んだ。
- ブラキー隊長
地球攻撃部隊スカルムーン師団の攻撃隊長。マザーバーンで作戦指揮を執るが、円盤獣を操縦してグレンダイザーと戦ったこともある。
- ベガ星人
ベガ星に居住する星人。ベガ星の衛星ゼータ4号が爆発し、放射能がベガ星に振りかかたことでベガ星は死の惑星になってしまった。母国を失ったベガ大王は、移住の目的で地球の侵略を企む。
★登場する円盤怪獣
ベガ星連合軍が他惑星侵略に使用する戦闘ロボット。円盤への変形が可能のため円盤獣という。名前が全て2文字の単語の繰り返しになっている。
- ギルギル
ベガ星連合軍の侵略ロボット兵器で番組の最初に登場した円盤獣。円盤に変形するという機能がある。円盤形態から上下に分かれ、カメのように手足が現れる。
- ガメガメ
円盤形態の上部は灰色、下部はピンク色という配色。亀の甲羅のような外見とその名の通り、円盤の周囲から頭部と手足を出すことで戦闘形態となる。円盤形態では外縁部からカッターを出して回転攻撃を行う。また戦闘形態では口からベガトロンビーム、頭部の角から電撃を発射する。