飛び出す絵本「ひらけ!ポンキッキのうた」Part.3
★「ひらけ!ポンキッキのうた」(とびだすえほん)P.1、2の映像と本文
<本文>
まいにち まいにち ぼくらはてっぱんの
うえで やかれて いやになっちゃうよ
あるあさ ぼくは みせのおじさんと
けんかして うみに にげこんだのさ
はじめて およいだ うみのそこ
とっても きもちが いいもんだ
おなかの アンコが おもいけど
うみは ひろいぜ こころがはずむ
ももいろサンゴが てをふって
ぼくの およぎを ながめていたよ
まいにち まいにち たのしいことばかり
なんぱせんが ぼくの すみかさ
ときどき サメに いじめられけど
そんなときゃ そうさ にげるのさ
いちにち およけば ハラペコさ
めだまも クルクル まわっちゃう
たまには エビでも くわなけりゃ
しおみず ばかりじゃ ふやけてしまう
いわばの かげから くいつけば
それは ちいさな つりばりだった
どんなに どんなに もがいても
ハリが のどから とれないよ
はまべで みしらぬ おじさんが
ぼくを つりあげ びっくりしてた
やっぱり ぼくは タイヤキさ
すこし こげある タイヤキさ
おじさん つばを のみこんで
ぼくを うまそに たべたのさ
作詞/高田ひろお
★「ひらけ!ポンキッキのうた」(とびだすえほん)P.1、2の解説
本を広げると、たいやきくんが逃げ込んだ海の中が現れる。たいやきくんが気持ちよさそうに堂々と泳いでいる。
たいやきくんのすぐ後ろでは、サメや小魚そして昆布やサンゴゆらゆらとたのしそうだ。
さらに奥には、難破船が沈んでいる。その難破船をカニ、タコ、亀が住み家にしているようだ。
たいやきくんが海に逃げ込んだ原因となった、喧嘩相手の店のおじさんがコテを持って、逃げたたいやきくんを追いかけているようだ。
<登場するしかけ>
・たいやきくんの腕にある矢印を上下に動かすと泳いでいる様子が見て取れる。
「およげ!たいやきくん」の面白情報箱
★「およげ!たいやきくん」のレコードは、シングルチャートで1位だった?
1975年に「ひらけポンキッキ」の番組の中でオリジナルナンバーとしてうたわれた歌。
作詞は高田ひろお、作曲・編曲は佐瀬寿一。子門真人が歌ったものは、450万枚以上売り上げ日本でレコード売り上げ枚数が最も多いシングル盤とされていた。1998年、GLAYに記録を塗り替えられるまでは、最も売れた曲として記録されていた。なお、番組内で放送されたアニメ映像内でのタイトル表記では「!(感嘆符)」がついていなかった。
★たいやき屋のモデルはあるの?
作詞家の高田ひろおが当時住んでいた練馬駅近くで見かけた、たいやき屋をイメージしたと言っている。「たいやきおじさん」については、人形町にあるたいやき屋の老舗「浪速屋総本店」の店主がモデルと言われている。
★「およげ!たいやきくん」を歌った子門真人には印税が入らなかったという噂は本当?
「およげ!たいやきくん」のヒットにより、多くの印税を手にしたと思われている歌手の子門真人さん。実は、発売に当たってレコード会社から、歩合か買い取りか聞かれた際、「買い取りで」と回答してしまったそうだ。噂によると、買い取り価格は初回の25万枚の予約に見合う5万円だったとのこと。のちにあまりにも、可哀そうということで100万円と白いギターを受け取ったとされているが、これも真相はわからない。