飛び出す絵本「赤胴鈴之助」Part.4
★「赤胴鈴之助」(とびだすえほん)P.3、4の映像と本文
<本文>
試合の 日が きました。
鈴之助の あいては、千葉道場の 小天狗と いわれている 竜巻雷之進です。
「ふん、鈴之助めに まける おれさまでは ないぞ。」
雷之進は 自信まんまんです。鈴之助も、あいてが 雷之進と あって、大はりきり。
いよいよ 試合が はじまりました。
ふたりは、しないを かまえたと おもうと、はげしく うちあいました。
「おーっ!。」
「おーら、おりゃ!めーん。」
バシッ!。
気合いとともに 鈴之助の しないは、雷之進の あたまを うちました。
「めんあり。鈴之助の かち!。」
「うーぬ、鈴之助め・・・。」
雷之進は、くやしそうに 道場から でていきます。
「鈴之助め、なかなか やるな。」
みんなは、鈴之助の つよさに おどろいています。
「やはり、先生に けいこを つけて もらった おかげさ。」
鈴之助は とくいです。
★「赤胴鈴之助」(とびだすえほん)P.3、4の解説
本を広げると、千葉道場の稽古場が現れてくる。正面に見える「敢闘」の額の下、千葉周作先生がどうどうと座っている。左側にひじ掛け、右手に鉄扇を構えている。その後ろにはさゆりが正座して見学している。
道場の中央では、鈴之助が飛び上がって雷之進にお面で一本を取っている様子が現れている。その周りには、門弟の連中が控えている。
道場の外から中の様子をうかがっている連中が大勢いる。
<登場人物>
<登場場所>
- 千葉道場の稽古場
<登場するしかけ>
- 道場の壁の左右にある2か所の矢印をそれぞれ左右に動かすと窓から眺めている人が大勢いる様子がわかる。