飛び出す絵本「赤胴鈴之助」Part.3
★「赤胴鈴之助」(とびだすえほん)P.1、2の映像と本文
<本文>
「いやあ! とおっ!!。」
北辰一刀流 千葉道場の 庭から、きょうも 朝早くに、勇ましい 気合いがきこえてきました。
日本一の 剣士を 夢みて、道場に 入門した 赤胴鈴之助の 朝の けいこなのです。
「鈴之助。打ちが あまいぞっ。」
先生の 千葉周作が、そばで 注意して います。物かげで、なかよしのさゆりが、
心配そうに 見ています。
「ふん。鈴之助め、先生に 気に いられようと思って、こんな 朝早くから けいこをして・・・。あすの 試合では 雷之進さんに、こてんぱんに なるんだ。」
門弟たちが、ひそひそと はなしています。
★「赤胴鈴之助」(とびだすえほん)P.1、2の解説
本を広げると、千葉道場の庭が現れる。庭のまんなかでは、かかしを相手に赤胴鈴之助が稽古をしている場面だ。庭木のそばでは、稽古の指導をしている千葉周作先生が厳しい顔でたたずんでいる。
手前の石燈籠の陰からさゆりがこっそりと心配そうに眺めている。左手の花の生垣からは、三人の門弟が、稽古の様子を盗み見している。
後には、土塀。手前に池がある。池の中には、鯉が泳いでいる。
<登場人物>
<登場場所>
・千葉道場の庭
<登場するしかけ>
・赤胴鈴之助の右にある矢印を左右に動かすと、鈴之助がかかしに打ち込んでいる様子が現れる。