飛び出す絵本「鉄腕アトム」Part.3

★「鉄腕アトム」(とびだすえほん)P.1、2の映像と本文

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<本文>

(左下にある鉄腕アトムの顔の部分を開くと次の文章が書かれている)

ごあいさつ

 「鉄腕アトム」は、昭和26年に未来の地球を、空想して書いた物語です。

主人公のアトムは、ロボットですが、人間と同じ感情をもっています。

いかり、かなしみ、よろこび・・・

人間と同じように感じることができるのです。

でも、時々人間とロボットのあいだで、かなしむことありますが、

ロボットと人間が、けんかをしないで、なかよくくらせる時代がくるように、

いつも思っている、心のやさしい少年です。

みなさんも、アトムの活やくを、応えんしてください。

             手塚 治虫

 

今は、未来の国・・・・・・

「わあー はやいなあー」

天馬博士の一人むすこ飛(トビ)雄(オ)は、エアーカーにのって、まちをはしっていました。

  ゴー プッー プッー ガシャーン

「なに!飛雄が 事故に!」

「飛雄、わ、わたしのかげがいのない飛雄!」

 

天馬博士のプレゼントのエアーカーに、のって飛雄は、

事故でしんでしまったのです。

 

「う、う、う・・・飛雄・・・・・・」

「そうだ!おまえそっくりな ロボットをつくってやる。」

鉄腕アトム」(とびだすえほん)P.1、2の解説

本の右下にある鉄腕アトムの顔を開くと中に、冒頭の手塚治虫先生の挨拶が本人の似顔絵付きで書かれている。

開いた本の中央には、天馬博士の息子の飛雄が乗っていたエアカーに大きなダンプカーがぶつかって来る絵が飛び出してくる。飛雄の死亡につながった交通事故という衝撃的な映像だ。

<登場人物>

  ・天馬飛雄(天馬博士の一人息子)

<登場車>

  ・エアカー

  ・ダンプカー

<登場場所>

  ・未来の国

<登場するしかけ>

鉄腕アトムの顔を開くと手塚治虫生の挨拶が似顔絵とともに現れる。

エアカーの後ろにある粉塵のなか、矢印のついたものを左右に動かすと両手を挙げ悲鳴を上げている飛雄くんが助けを求め大きく左右に揺れている。

エアカーの前の炎の矢印を前後に動かすとボンネットが開きエンジンが現れてくる。フロントガラスは炎に包まれている。