★「あしたのジョー」(とびだすえほん)P.9、10の映像と本文
<本文>
ついに しあい かいしのゴングが なりました。
南米の うえた黒ヒョウ カーロス=リベラと矢吹ジョーの いきづまる一戦です。ふたりは、リングの 中央におどり でました。
シュッ シュッと、するどい パンチのおとが ひびきます。
会場は、ふたりの応援で たいへんなさわぎです。
「ジョー、リベラを たおせば、チャンピオンへの 道はちかいんだぞ がんばれ」
マンモス西が さけびました。
「あたりまえだ。この勝負はせったいに 勝つさ」
ジョーは 心の中で こたえました。ジョーが チャンピオンになるのも もう
すぐでしょう。
★「あしたのジョー」(とびだすえほん)P.9、10の解説
ボクシング会場がド~ンと現れてくる。試合の臨場感が感じられる出来栄えである。大勢の観客の声援が聞こえてくるようだ。
ジョーとカーロスは、2度試合をしている。最初は、4ラウンドの特別エキジビションであったが、壮絶な打ち合いとなり、観客が満場総立ちの試合が展開され史上最大の4回戦といわれた。試合結果は、段平がリングの下に落ちたジョーを手助けしてリングに戻したとして失格敗戦となった。
この結果を不満として、決着をつけるために後楽園球場に特設リングを作って10回戦を戦うことになった。
この本では、会場に屋根があるので、最初の試合の後楽園ホールでのエキジビションの試合のようだ。
大きく飛び出したジョーとカーロス=リベラの勇士は感動ものである。
<登場主役>
・ジョー
・カーロス=リベラ
・レフリー
・観客
<登場場所>
<登場するしかけ>
・なし