飛び出す絵本「あしたのジョー」Part.3

★「あしたのジョー」(とびだすえほん)P.1、2の映像と本文

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<本文>

矢吹ジョーと マンモス西は、丹下拳闘クラブの なかまです。

 ふたりは とても なかよしで、いつも いっしょに ボクシングのれんしゅうに 

はげんで います。きょうは ひさしぶりにトレーニングも おやすみ。

ふたりはジムの ちかくの 林食料品店へいって おてつだいです。

「ええ、いらっしゃい。かんづめにラーメン、おいしい つけものはいかが。」

 

 にんきものの ジョーがいるとおきゃくさんがたくさん きて、しなものが

とぶように うれてしまいます。

 おおきな からだの マンモス西もあせを ふきふき だいサービス。

 おみせの しゅじんや ひとりむすめの 紀子さんも とってもうれしそう。

 みんな はりきって はたらいています。

あしたのジョー」(とびだすえほん)P.1、2の解説

本を開いたら「林食料品店」が現れてくる。今ではすっかり見なくなったレトロな個人商店の店づくりだ。このような食べ物がなんでもそろう店が昔は、どこでも見かけたものだ。店の中をのぞいてみると缶詰、瓶詰め食品、インスタント食品、ハムなどを売っている乾物屋。ウイスキーやビル―などの飲み物が並んで酒屋。リンゴ、ミカンなどの果物屋。さかなやイカ、タコを売る魚屋。現在のコンビニとは違い、昔は、専門的な食品だけを売っている便利な店が商店街にあったのだ。

店の前には、とうふが入っている容器と漬物が入っているらしい桶。そしてりんごと缶詰の箱が置かれている。店の看板に書かれている電話番号の局番が3ケタである。この本が出版された昭和46(1971)年当時、東京都の市内局番は3ケタだった。

東京都の市内局番は、昭和35(1960)年に3ケタになった。その後、昭和63(1988)年から段階的に局番が4ケタに変更されたのである。

店の中では、ジョー紀子さんが接客している。店の前では、店の主人とマンモス西が大勢のお客さんの相手をしている。

店の左にある矢印を左右に動かすとジョーが店の中でお客様にお辞儀をする仕掛けがほどこしてある。

<登場人物>

 ・ジョー

 ・紀子さん(店の娘)

 ・マンモス西

 ・みせのしゅじん(店の主人)

 ・近所のお客さん

<登場場所>

・林食料品店の前

<登場するしかけ>

 ・店の左側にある矢印を左右に動かすとジョーが店の中でお辞儀をする。