飛び出す絵本「ウルトラ大行進 怪獣オンパレード」part.3

★「ウルトラ大行進 怪獣オンパレード」(とびだすえほん)P.1、2の映像と本文

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<本文>

ガキーン ガラガラガラ

東京浜松町ふきんに、大怪獣ネロンガとぺスターがあらわれて、おおあばれしています。

ネロンガは、東京タワーをたおし、ぺスターは、モノレールとタンカーをおそって、

オイルをうばおうとしているのです。

あっ、ベル星人とバンデラーも、のっしのっしとこちらへむかってきます。

そして、そらには・・・あっウルトラセブンだ!! はやくこいセブン!!

がんばれウルトラセブン!!

 

・ぺスター(オイル怪獣)

生れ   東京近郊

身長   50メートル

       横幅80メートル

体重   2万5千トン

特徴   海と陸であばれる、コウモリに似た油を食べる怪獣。

体内がオイルタンクになっていて、たべたオイルを青い怪光線にかえて、口から炎を吐き、ビルや船を焼きつくします。

ネロンガ(透明怪獣)

生れ   伊豆半島

身長   40メートル(45メートルという設定の回もある)

体重   4万トン

特徴   電気を吸って生きている。電気を吸わないときは姿が見えません。

       あたまの角の間から強力な破壊光線をだして、敵を倒します。

       スペシウム光線にはよわい。

 

★「ウルトラ大行進 怪獣オンパレード」(とびだすえほん)P.1、2の解説

本を開くと東京タワーウルトラセブンがワッと飛び出してくる。怪獣が東京・浜松町に現れ、あらゆるモノを破壊しつくしているところだ。破壊されているモノのなかで、もっとも人気のある建造物のひとつが東京タワーだ。その東京タワーの先端部分を破壊している怪獣がネロンガである。ネロンガは、電気を吸わないと姿が見えない。この場面では、大量の電気を吸って元気いっぱいのようだ。

バンデル星人が送り込んだバンデラーとベル星人が襲っているビル群のなかに、「ウルトラQ」をはじめとしたウルトラ・シリーズを放映しているTBSテレビのビルもある。多くのビルが襲われているなか、TBSビルは襲われていない。怪獣たちもスポンサーには、気をつかっているのだろう。

羽田空港に向かうモノレールぺスターに狙われている。右手にモノレールの浜松町駅が見えている。このアングルだと浜松町のランドマークタワー貿易センタービルが見えるはずだが、この「とびだすえほん」が出版された1969(昭和44)年当時は、まだ建設前のため見ることができないのは残念だ。

怪獣の襲っている体勢から見ると、富士山あたりから出没しネロンガのふるさと伊豆半島で合流したあと、丹沢山地を越え、相模川を渡って都内に入って東京タワーをめざしたものと推測される。さらに竹芝ふ頭から東京湾へ目指しているのだろうか。

怪獣の大暴れに怒ったウルトラセブンが空を飛んでやってきた。

ガンバレ!ウルトラセブン!

 

<登場ヒーロー>

 

<登場怪獣>

  • ぺスター(オイル怪獣)
  • ネロンガ(透明怪獣)
  • ベル星人(音波怪人)
  • バンデラー(怪星獣)

 

<登場場所・建造物・乗り物>

 

<登場するしかけ>

  • なし

 

<画>

  • 伊藤 展安